知っているようで知らないフレンチとイタリアンの違い
高級ディナーの代名詞でもあるフランス料理(フレンチ)ですが、あなたはイタリア料理(イタリアン)との違いを明確に説明できますか?多くの方が言葉に詰まっていると思います。そこで本記事では、2つの料理の違いを歴史から紐解き、食事の際にすぐ使える”話題”として皆様に提供します。男性の皆さん、女性と素敵なディナーに行った際、自慢げに話してみてはいかでしょうか!
フレンチ料理とイタリア料理の歴史
フレンチの原点は、実はイタリアンにあります。1533年にフランスの王である、アンリ2世がイタリアのカトリーヌという女性と結婚したことが起原とされています。それまでのフレンチ料理にはテーブルマナーが存在せず、素材を焼いただけのような料理を手づかみで食べていました。しかし、この2人の結婚でナイフとフォークを使う食事作法・香辛料やソースを使用した調理法等が伝わり、今のフレンチの礎となりました。
それでは、イタリアンの原点はどこにあるのでしょうか?こちらは古代ローマ帝国にあります。現在のイタリア半島を支配していたローマ帝国は文明水準が周辺の国々と比べ、非常に高かったと言われています。もちろん、食に対するこだわりも高い水準にありました。腕利きの料理人がこぞって新しい料理を作り、互いに切磋琢磨し続けたことで、高いレベルの食文化が形成され、今日まで継承されています。
フレンチ料理の特徴
フレンチ料理の特徴はなんといっても、そのソースと多様な調理方法にあります。牛乳と小麦粉がベースのベシャメルソースや、日本でなじみ深いデミグラスソースもドゥミグラスという名前のフレンチソース由来のものです。ソースがないフレンチ料理はないと言われるほど、フレンチ料理にはソースがつきものです。皿のフチに芸術的に彩られたソースもフレンチ料理の特徴ですね。
また、フレンチでは一口に焼き調理と言っても、油でカリっと焼き上げる「ポワレ」・少量の油やバターで炒め焼きする「ソテー」・魚に小麦粉をまぶし油で焼く「ムニエル」等のバリエーションがあり、同じ食材を焼き調理するにあたっても多くの調理方法が存在します。これもフレンチ料理の大きな特徴です。
最後に盛り付け方です。フレンチを語るにあたって、ここは外せません。芸術国家でもあるフランスでは昔から人々の生活に深く芸術が根付いていました。世界でNo1の動員数を誇る美術館はどこにあるでしょうか?
答えはもちろんフランスです。
モナ・リザがあることでも有名なルーブル美術館の来場者数は年間1000万人を超えることもあるのだとか。
エルメス・ルイヴィトン・シャネルなどで有名ファッションブランドから、カルティエ・ショーメなどの有名ジュエリーブランドもフランス発祥です。昔から、“おしゃれ”“きれい”なことが好きなフランス人は食をも芸術に変えてしまいました。綺麗な盛り付けで、食べても見ても楽しい料理がフランス料理の特徴です。
イタリア料理の特徴
イタリア料理はオリーブオイルの使用率の高さが特徴です。イタリアはオリーブオイルの一大産地であり、消費量では世界No.1を誇ります。ちなみに(生産量No.1はスペインです)そんなオリーブオイル大国のイタリアで作られる料理はオリーブオイルまみれといっても過言ではないかもしれません。皆さんに馴染みの深い料理カプレーゼやカルパッチョは実はイタリア料理であり、これらの料理にオリーブオイルがかかっていることは想像し易いかと思います。
テーブルマナーの違い
フレンチとイタリアンはテーブルマナーが異なることを皆さんはご存じでしたか?本日はそのうち1つ紹介します。皆さんは食事が終わった際にナイフとフォークをどのように置いていますか?皿の中央から右よりに斜めにそろえて置く方が多いと思います。
実はこれ、フレンチ料理のテーブルマナーです。イタリアンでは、ナイフとフォークを体に垂直になるよう縦にして皿に並べるのが正解です。違うようで似ているテーブルマナーからフレンチの原点がイタリアンであることを感じられますね。
最後に
私たちは普段何気なく、「イタリアン」「フレンチ」という言葉を口にしていますが、この2つ、ルーツは同じでも、長い歴史の中で、それぞれの地域性、人間性により異なる発展を遂げた別の料理と言えます。本サイトLA HALEではトップフレンチシェフとタッグを組み、ご自宅で皆様のハレの日を演出できるこだわり抜いた料理を販売しています。
その違いを知った今だからこそ、それぞれの良さを是非味わってみてはいかがでしょうか。