イセエビとロブスター、海の貴族はどっちだ?

イセエビとロブスター、海の貴族はどっちだ?

ハサミがあるからって、偉いわけじゃない。

 




ロブスターは、アメリカの海からやってきた“西洋の海老貴族”。
大きなハサミをふりかざし、ボイルされるその姿は、どこか威風堂々。

一方でイセエビ。
ハサミなんてないけれど、堂々と赤く輝くその甲羅。
長く優雅に伸びた触角は、まるで日本の美意識を体現するかのよう。

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味わいは、どちらも「ごちそう」。
でも、ちょっとだけ違う。

イセエビは、甘くて締まった身。
刺身にすれば、舌の上で「うまい」が跳ねる。
味噌汁にすれば、海の香りが広がる。

ロブスターは、肉厚でジューシー。
バターで焼けば、ぷりぷりと弾む幸福感。
濃厚なビスクは、スプーンを置けない罪なスープ。

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どっちが上か、なんて決める必要はない。
それぞれの海、それぞれの文化が育てた、“うまい”のかたち。

ハサミがあるかどうかなんて、ほんとうはどうでもいいのかもしれない。

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次に海老を選ぶとき、
ちょっとだけ、物語を思い出してみてください。

イセエビロブスターを味わおう!
  

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