エスカベッシュとは?マリネ・南蛮漬けとの違いと由来、おいしい食べ方

エスカベッシュとは?マリネ・南蛮漬けとの違いと由来、おいしい食べ方

公開日:

エスカベッシュは、揚げた魚などを酢の入った漬け汁に漬けた、南欧生まれの料理です。冷やして前菜に出されることが多く、さっぱりした酸味が持ち味でしょう。

名前を聞いたことはあっても、「マリネと何が違うの?」「南蛮漬けと同じもの?」と聞かれると、説明に迷う料理でもあります。実はこの三つは、親戚のような関係にあります。揚げるかどうか、どんな漬け汁を使うかで呼び名が分かれる、と考えると整理しやすいでしょう。

この記事では、意味と語源から順に、マリネ・南蛮漬けとの違い、魚と野菜、食べ方を説明します。濃厚な主役の前に出す一皿としての使い方も、後半でまとめました。前菜の選び方を知りたい場合は、クリスマスの前菜|作らずに揃えるテリーヌ・エスカベッシュの選び方も参考になります。

この記事の要点

  • エスカベッシュは、揚げた魚や肉を酢の漬け汁に漬ける、地中海沿岸の料理
  • マリネの一種で、揚げてから漬けるのが基本。洋風の漬け汁を使う
  • 南蛮漬けは和風の仲間で、エスカベッシュが日本に伝わったという説が知られている
  • 魚は白身魚や青魚、野菜は玉ねぎやピーマンがよく使われる
  • 冷やして前菜に出し、辛口の白ワインやスパークリングに合わせやすい
  • 酸味があるため、濃厚な主菜の前に置くと口が軽くなる
中山まほ

ごちそう本舗
中山まほ

エスカベッシュは、名前の響きほど難しい料理ではありません。酸味のある冷たい一皿、と覚えておけば、前菜の選択肢がぐっと広がります。

エスカベッシュとは|揚げた魚を酢で漬ける南欧の料理

エスカベッシュは、揚げた魚や茹でた魚を酢で漬けた料理です。マリネの一種で、主に地中海沿岸の国々で食べられてきました。料理事典では、揚げた魚を酢の漬け汁に浸した料理と説明されています。ふつうは冷やして出されるものです。酢に漬けると日持ちがよくなるため、もとは保存のための技法だった、という見方もあります。

名前は国によって少しずつ違います。スペイン語では「escabeche」、フランス語では「escabèche」と綴ります。イタリアには、「スカペーチェ」と呼ばれるよく似た料理もあるそうです。日本語では「エスカベッシュ」のほか「エスカベーシュ」とも書かれますが、同じ料理のことです。

語源には諸説あります。有力な説は、アラビア語圏の甘酸っぱい煮込み料理「シクバージュ」に由来するというものです。中世にスペインへ伝わった、と説明されることもありますが、確定した話ではありません。

発祥の地も、はっきりとは決まっていません。スペインやポルトガルのほか、中南米、スペインのカタルーニャ地方、南フランスのプロヴァンス地方などでも親しまれています。ごちそう本舗の商品ページでは、スペイン発祥の南欧の伝統的な前菜として紹介しています。

作り方の流れは、国が変わっても似ています。魚を小麦粉などをまぶして揚げ、熱いうちに、酢と油、香味野菜を合わせた漬け汁に入れます。そのまま冷まして味をなじませ、冷たい状態で食べるのが一般的です。魚のほかに、鶏肉や豚肉、ウサギ肉を使う地域もあります。

マリネ・南蛮漬けとの違い

エスカベッシュを理解するうえで、いちばん大切なのは、マリネと南蛮漬けとの関係です。先に結論をいうと、マリネがいちばん広い言葉で、その中に、揚げた魚を洋風の漬け汁で漬けるエスカベッシュがあります。南蛮漬けは、その和風版に当たる料理です。

マリネは、フランス語の「漬ける」という意味の言葉から来た調理法です。素材を酢、オイル、レモン、ワイン、香味野菜などの液に漬け込みます。生のまま、あるいは軽く火を通した素材を使うことが多く、サーモンのマリネや野菜のマリネが身近です。

エスカベッシュは、このマリネの中でも「素材を揚げてから漬ける」ものを指す呼び名です。揚げることで魚に香ばしさが付き、漬け汁もよくしみ込みます。身が崩れにくくなるため、漬けたあとも形が残りやすい点も特徴です。冷めても味がぼやけず、作り置きしやすいのも、揚げてから漬ける料理ならではでしょう。

南蛮漬けは、揚げた魚や鶏肉を、甘酢にねぎと唐辛子を合わせた漬け汁に漬ける日本の料理です。小あじ、いわし、わかさぎなどの小魚がよく使われ、玉ねぎ、にんじん、ピーマンなどの野菜を一緒に漬けます。調味には、酢、しょうゆ、みりんや砂糖、だしなどを使います。しっかり漬けた小魚は、骨まで食べられるほど柔らかくなるのが持ち味です。

名前の使い分けに、厳密な決まりはありません。メニューの上では、揚げた魚の酢漬けが「マリネ」と書かれる店もあれば、「エスカベッシュ」と書かれる店もあります。迷ったときは、素材が揚げてあるかどうかを確かめると、見分けがつきます。

違いを表にまとめました。

エスカベッシュ マリネ 南蛮漬け
位置づけ マリネの一種 漬け込む調理法・料理の総称 エスカベッシュの和風版とされる
素材の下ごしらえ 揚げる(焼く・茹でる場合もある) 生、または軽く火を通す 揚げる
漬け汁 酢、油、香味野菜、ハーブ、香辛料 酢、油、レモン、ワインなど 甘酢、しょうゆ、だし、唐辛子、ねぎ
味の方向 洋風、酸味がきいている 洋風が中心 和風、甘酸っぱい
食べ方 冷やして前菜に 前菜やサラダに おかずやつまみに

この表は、あくまで一般的な目安です。お店や家庭、地域によって、作り方や呼び名は変わります。揚げた魚をトマトの酸味で漬ければ洋風、しょうゆを入れれば和風、というくらいの感覚で、そう呼んで差し支えないでしょう。

南蛮漬けは、エスカベッシュが日本に伝わったもの?

南蛮漬けの「南蛮」は、室町時代から江戸時代にかけて、スペインやポルトガルを指した言葉です。当時の南蛮貿易で、揚げた小魚を酢に漬ける料理が伝わり、日本の味に合わせて変化した、という説が知られています。揚げてから酢に漬けるという流れは、エスカベッシュとそっくりです。

ただし、名前の由来には諸説あります。どの説が正しいかは、はっきりしていません。「西洋から来た酢漬けが、日本で独自の姿になった料理」と覚えておけば、まず間違いありません。

ごちそう本舗のキスのエスカベッシュは、玉葱、赤ピーマン、黄ピーマン、レーズン、黒オリーブを合わせた、洋風の仕立てです。醸造酢のきいた調味液に、小麦粉をまぶして揚げたキスが漬けてあります。1袋が140gの小分けで、5袋セットとして届きます。

キスのエスカベッシュ 140g×5袋

キスのエスカベッシュ 140g×5袋

140g×5袋。内容量・温め方・原材料は商品ページでご確認ください。

キスのエスカベッシュを見る →

のし無料 | 日時指定OK | 冷凍便でお届け
※北海道・沖縄を含む離島へのお届けは追加送料1,000円

中山まほ

ごちそう本舗
中山まほ

お酒を飲まない日にも、エスカベッシュは出番があります。酸味のおかげでさっぱり食べられるので、パンと一緒に出すだけで、立派な一品になりますよ。

よく使う魚と野菜

エスカベッシュに使う魚は、決まったひとつがあるわけではありません。本場では、揚げた魚や茹でた魚が中心で、まぐろやかつお、いわしの缶詰や瓶詰を使うこともあります。鶏肉や豚肉、ウサギ肉を使うレシピもあり、素材の幅はとても広い料理です。

日本の家庭では、あじ、いわし、さば、さけ、白身魚などが使いやすいでしょう。小さな魚なら丸ごと揚げられ、手間も少なく済みます。大きな魚は、切り身にして衣をつけると、漬けたあとの食べ心地がよくなります。

ごちそう本舗の商品では、白身のキスを使っています。クセが少なく、酢の酸味にも負けにくい魚なので、漬け汁の味をよく受け止めます。

魚の下ごしらえにも、ひと手間かけるとおいしくなります。小魚なら、頭と内臓を除くだけで十分です。うろこと内臓を取り、水気をよくふき取ってから粉をまぶすと、衣がはがれにくくなります。粉は薄くまぶし、中温の油でじっくり揚げるのがこつです。

野菜は、玉ねぎ、ピーマンやパプリカ、にんじん、セロリなどが定番です。薄切りにして、魚と一緒に漬けておくと、しんなりして甘みが出ます。玉ねぎは辛みが抜け、別の野菜のような食べ心地に変わります。彩りもよいので、皿に盛るだけで、テーブルが華やかになるでしょう。

香りづけには、にんにく、ローリエ、黒こしょうがよく使われます。レーズンやオリーブを加えると、甘みと塩気のアクセントになり、味に奥行きが出ます。この組み合わせは、ごちそう本舗の商品にも取り入れました。

素材を変えても、骨格は同じです。揚げる、漬ける、冷やす。この三つを守れば、魚の種類が変わっても、エスカベッシュと呼べる一皿になります。

エスカベッシュの作り方の流れ

家庭で作るなら、流れは単純です。まず素材に下味をつけ、小麦粉をまぶして油で揚げます。その間に、酢、油、塩、こしょう、香味野菜を合わせて漬け汁を作っておきましょう。揚げた素材は、熱いうちに漬け汁へ入れ、冷めるまでそのままにします。

揚げ油は、サラダ油でもオリーブオイルでも構いません。オリーブオイルを使うと、南欧らしい香りが加わります。

熱いうちに漬けるのが、味をしみ込ませるこつです。冷めてから漬けると、漬け汁を吸いにくくなります。冷蔵庫で数時間おくと味がなじみ、ひと晩おくと酸味がまるくなります。

酸味が強すぎると感じたら、砂糖やはちみつを少し加える方法もあります。漬け汁に白ワインを使うと、風味が軽くなります。

手間がかかるのは、揚げ物の後始末でしょう。魚をさばく、揚げる、漬ける、と工程が多く、人数分を一度に作る日は大仕事です。そこで、完成品を冷凍で常備しておく選び方もあります。解凍するだけで出せるため、おもてなしの当日に台所へ立つ時間が減ります。

食べ方と合わせる飲み物

エスカベッシュは、基本的に冷やして食べる料理です。冷蔵庫から出してすぐに食べると冷たすぎるので、食べる少し前に出して、少しだけ温度を戻すと、酸味がやわらぎます。漬け汁ごと皿に盛り、野菜を多めに添えれば、見栄えも一段とよくなるでしょう。

食べ方の例を、いくつか挙げます。 - 前菜として、小皿に盛る。 - バゲットにのせて、オープンサンドにする。 - 葉野菜のサラダに添える。 - 漬け汁をパンにしみ込ませる。 - 刻んでマヨネーズと和え、サンドイッチの具にする。 - 温かいパスタに合わせて、冷製風に仕上げる。

余った漬け汁は、ドレッシング代わりに使えます。葉野菜にかけたり、ゆでた鶏肉や海老にからめたりすると、酸味とうま味が移った一皿になります。口をつけた箸を入れると傷みやすいので、取り分けには清潔なスプーンを使いましょう。

飲み物は、辛口の白ワインやスパークリングワインが合わせやすいといわれます。酸味のある料理には、酸味のしっかりしたお酒を合わせると、口の中が重なり合って、バランスが取れるためです。軽めのロゼや、ビールもよく合います。お酒を飲まない日は、レモンを搾った炭酸水を添えると、気分が出ます。

小さな子どもと一緒に食べるなら、黒こしょうや香辛料が控えめなものを選ぶと安心です。酸味が苦手な人には、ひと晩おいて酸味がまるくなったものや、パンにのせた食べ方が向いています。

手作りの場合も市販品の場合も、器は浅めの皿が向いています。深い器だと、漬け汁に埋もれて、魚の形が見えにくくなるためです。白い皿に盛ると、玉ねぎや赤ピーマンの色が引き立ちます。

ごちそう本舗のキスのエスカベッシュは、冷凍でお届けしています。トレーパックのまま冷蔵庫でゆっくり解凍し、解凍後はそのまま皿に盛れます。前日の夜から冷蔵庫に移しておくと、当日は盛り付けるだけです。常温での解凍は品質が落ちる原因になるため、避けてください。

賞味期限は製造日から12か月で、保存は-18℃以下と案内されています。調理後は当日中にお召し上がりください、とのことです。取り出す量は、その日に食べきる分にしておくと安心です。

濃い主役の前に、酸味の一皿|チキンよりテルミドールの食卓

食卓の真ん中には、チキンよりテルミドール。そう決めた日の前菜には、エスカベッシュのような酸味の一皿がよく合います。テルミドールは、ベシャメルソースをまとった濃厚な料理です。先にクリームの前菜を出すと、主役の前に重たくなってしまいます。

酸味のある冷たい前菜なら、口の中を軽くして、主役の味をはっきり感じられます。冷たい前菜から、焼きたての熱い主菜へ、と温度に変化がつくのも利点です。食卓に並べる順番に、緩急が生まれます。フレンチのコースが、前菜から始まる流れに通じる考え方でしょう。

メインをチキンから別の料理に替えるときの選び方は、クリスマスのメインをチキン以外にするにまとめました。テルミドールを決めたあとの前菜やスープ、パンの組み立ては、テルミドールに合う献立・付け合わせで紹介しています。冷凍の前菜を比べたい場合は、冷凍オードブル4種の選び方が参考になるでしょう。冬の食卓向けの料理は、クリスマス特集にそろっています。

主役の候補には、大きい伊勢海老のテルミドールがあります。約20cmの伊勢海老を半身に開いてあり、皿にのせたときの存在感が違います。冷蔵庫で解凍したあと、トースター(180〜200℃)で約10〜15分焼けば仕上がりです。

エスカベッシュは冷蔵庫の解凍だけで出せるので、テルミドールを焼く前に、皿に盛っておけます。主菜に集中できる分、前菜の準備が楽になる組み合わせです。

並べ方の一例を挙げます。まず、冷たいエスカベッシュとパンで乾杯します。次に、熱々のテルミドールを焼き上げて、主役として運びましょう。最後はサラダや温野菜で口を整え、デザートへ進む流れです。焼き上がりを待つあいだも、冷たい前菜が手元にあれば、会話が途切れません。

大きい伊勢海老(イセエビ)テルミドール 2食セット

大きい伊勢海老(イセエビ)テルミドール 2食セット

2人分(2食)。内容量・温め方・原材料は商品ページでご確認ください。

大きい伊勢海老テルミドール 2食セットを見る →

のし無料 | 日時指定OK | 冷凍便でお届け
※北海道・沖縄を含む離島へのお届けは追加送料1,000円

お客様の食卓

お客様からお寄せいただいた、ご自宅の食卓の写真です。

ご家族3人で乾杯するテーブルに並んだテルミドール
ご家族3人で乾杯するテーブルに並んだテルミドール
テルミドールをサラダと一緒に盛り付けた一皿
テルミドールをサラダと一緒に盛り付けた一皿
ご家族で囲む、テルミドールとサラダの一皿
ご家族で囲む、テルミドールとサラダの一皿
中山まほ

ごちそう本舗
中山まほ

前菜と主菜が決まったら、あとは人数と場面です。下の診断で選ぶと、お祝いの日に合う料理を絞り込めます。迷ったときの目安にしてください。

30秒で選ぶ|ギフト診断

この記事の条件を選んだ状態で始まります。答えを選ぶと、合う商品を3つまで表示します。

Q. 何名で召し上がりますか?

条件は結果の画面で選び直せます。

よくある質問

エスカベッシュとはどんな料理ですか?

揚げた魚などを、酢の漬け汁に漬けた南欧の料理です。マリネの一種で、冷やして前菜に出すのが一般的です。スペインやポルトガルをはじめ、地中海沿岸の国々で親しまれています。

エスカベッシュとマリネの違いは何ですか?

マリネは、素材を酢や油などの液に漬ける調理法の総称です。エスカベッシュは、その中で、素材を揚げてから洋風の漬け汁に漬けるものを指します。つまり、エスカベッシュはマリネの仲間のひとつという関係です。

エスカベッシュと南蛮漬けは同じ料理ですか?

作り方がよく似ているため、南蛮漬けはエスカベッシュが日本に伝わったものという説があります。ただし、南蛮漬けは甘酢やしょうゆ、唐辛子を使う和風の味つけで、仕上がりは異なります。呼び名は、味つけの方向で使い分けるのが一般的です。

エスカベッシュは温かくして食べてもよいですか?

もとは冷やして食べる料理で、冷たいほうが酸味がすっきりします。一般的には冷たい前菜として楽しまれています。冷凍の商品は、解凍後そのままお召し上がりください。

手作りしたエスカベッシュは何日もちますか?

酢に漬けているため日持ちしやすい料理ですが、日数は材料や作り方で変わります。冷蔵庫で保存し、早めに食べきるのが安心です。市販の商品は、パッケージに記載された賞味期限と保存方法に従ってください。

まとめ

エスカベッシュは、揚げた魚などを酢の漬け汁に漬ける、南欧生まれのマリネの一種です。マリネは漬け込む調理法の総称で、南蛮漬けはエスカベッシュが日本に伝わって姿を変えた料理だという説があります。魚は白身魚や青魚、野菜は玉ねぎやピーマンがよく使われ、冷やして前菜に出すのが基本です。

濃厚なテルミドールを主役にする食卓では、酸味のある冷たい前菜が、口を軽くする役目を果たします。キスのエスカベッシュなら、解凍して皿に盛るだけで出せます。主役には、大きい伊勢海老のテルミドールが候補になるでしょう。冬の食卓向けの料理は、クリスマス特集にまとめています。

あわせて読む

商品情報は2026年11月2日に公式ストアで確認した内容です。最新の内容量・配送条件は各商品ページでご確認ください。

お買い物のご案内

ごちそう本舗の商品は、2つのお店でお求めいただけます

ふだんお使いのお店をお選びください。

楽天市場店は、楽天市場のページが開きます。価格・送料・キャンペーンは、お店ごとに異なります。

ブログに戻る