モルネーソースとは?ベシャメルとの違いと基本の作り方、グラタンに合う料理
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モルネーソースは、ベシャメルソースにチーズを加えたソースです。グラタンの上でこんがり焼けた、コクのある白いソースを思い浮かべると近いでしょう。
ところが、「ベシャメルと何が違うの?」「ただのチーズソースと同じもの?」と聞かれると、説明に迷う人は少なくありません。レシピによって卵黄や生クリームを入れたり入れなかったりするため、境目がわかりにくいのも理由のひとつです。
ここでは、モルネーソースの意味と名前の由来、ベシャメルとの違い、基本の作り方、合う料理を順に整理しました。海老のテルミドールとのつながりにも触れています。ベシャメルそのものの作り方は、ベシャメルソースの作り方完全ガイドにくわしくまとめています。
この記事の要点
- モルネーソースは、ベシャメルソースにすりおろしたチーズを加えて仕上げるソース
- ベシャメルから派生したソースのひとつで、ほかにオーロラソースやスービーズソースなどがある
- チーズはグリュイエールとパルメザンの組み合わせが定番。卵黄や生クリームを加える作り方も多い
- 卵黄は熱に弱いので、火からおろして少し冷ましてから加えるレシピがある
- グラタンのほか、魚介、ゆで野菜、クロックムッシュなどにかけて焼くと香ばしく仕上がる
- 名前の由来は確定していない。海老のテルミドールのソースとも、白いソースにチーズを重ねる点で近い
モルネーソースとは|ベシャメルにチーズを加えたソース
モルネーソース(sauce Mornay)は、ベシャメルソースにチーズを加えたソースです。日本語版ウィキペディアのベシャメルソースの項でも、派生ソースのひとつとして「チーズを加えたもの」と紹介されています。
ベシャメルは、バターと小麦粉を炒めたルーを牛乳でのばした、白いソースです。フランス料理で「母」にあたる基本のソースのひとつに数えられます。日本のグラタンやドリア、クリームコロッケに使われるホワイトソースは、このベシャメルが身近な形です。ベシャメルという名前にも、ルイ・ド・ベシャメイユという人物にちなむ説など、いくつかの説があります。
フランス料理では、基本のソースから派生するソースを「娘ソース」と呼んで整理する考え方があります。モルネーは、ベシャメルから生まれた娘ソースのひとつに分類されます。
そこにチーズが加わると、やさしい口当たりのソースが、コクと香りのあるソースに変わります。メニューに「モルネーソース」とあれば、チーズ入りの白いソースを思い浮かべて大きくは外れません。チーズが入っているため、ソースをかけて焼くと、表面にうっすらと焼き色がつきます。
日常の食卓で、この名前を意識する場面は多くないかもしれません。ただ、レストランのグラタンや魚料理のソースとして、すでに口にしている可能性は十分あります。名前を知っておくと、メニューや料理本の説明が読みやすくなるでしょう。
チーズは、グリュイエールとパルメザンを合わせるのが定番です。どちらか一方だけで作る場合も、別のチーズを使う場合もあります。アメリカでは、チェダーチーズで作るタイプがマカロニチーズによく使われる、と説明されています。
卵黄を加えることも多いソースです。卵黄や生クリームを入れると、なめらかさとコクが増します。ただ、卵黄は必須とは限らず、入れない作り方も見られます。レシピを見るときは、卵黄の有無を確かめておくと迷いません。
名前の由来は、はっきりしていません。16世紀から17世紀のフランスの外交官、フィリップ・ド・モルネーにちなむ、という説があります。ただ、モルネーが亡くなったのは1623年です。ベシャメルの名が料理書に初めて見えるのは、1651年とされています。時代が合わないため、この説は確かとは言えません。
19世紀の料理書の記録が遅いことから、パリのレストランで広まったとする見方もあります。こちらも決め手には欠けるようです。名前の由来は「諸説あり」と覚えておくと安心でしょう。
ベシャメルソースとの違い
モルネーはベシャメルの派生ソースなので、もとは同じです。違いは、チーズと、卵黄や生クリームを足すかどうかにあります。違いを表にまとめました。
| 項目 | ベシャメルソース | モルネーソース |
|---|---|---|
| 位置づけ | 基本の白いソース | ベシャメルから派生したソース |
| 材料 | バター、小麦粉、牛乳 | ベシャメルにチーズを加える |
| 卵黄・生クリーム | ふつうは使わない | 加えることが多い |
| 味わい | 牛乳のやさしい甘み | チーズのコクと塩気、香り |
| 主な使い方 | グラタン、ドリア、クリームコロッケ | 魚・卵・野菜にかけて焼く料理、グラタンの仕上げ |
ベシャメルは、素材の味を邪魔しない基本のソースです。モルネーは、そこにチーズの個性を足した応用編といえます。ほかにも派生ソースはいくつもあります。トマトピューレ入りがオーロラソース、炒めた玉ねぎ入りがスービーズソース、マスタード入りがマスタードソースです。
日本の家庭では、ホワイトソースにとろけるチーズを混ぜただけのものを、モルネーと呼ぶこともあります。一方、ある料理家の解説では、チーズに加えて卵黄と生クリームも使うとされています。この仕上げは「リエゾン」と呼ばれ、ソースにつながりとコクを与える工程です。チーズを混ぜるだけでも十分おいしいのですが、本格的なモルネーはひと工程多いソースといえます。
チーズをたっぷり楽しむグラタンを、家で手軽に試したい人もいるでしょう。ごちそう本舗のタストフロマージュは、5種のチーズを使ったオマール海老のグラタンです。

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ベシャメルとモルネーの違いは、チーズと卵黄の「ひと手間」です。レシピを見くらべるときは、卵黄が入っているかどうかを最初に確かめると、仕上がりの想像がつきますよ。
基本の材料と作り方|卵黄を入れるタイミング
ベシャメルができていれば、モルネーは最後のひと工程です。分量は、作る量やレシピによって変わります。ここでは参考として、明治の食育レシピ「帆立のモルネーソース」(4人分)の分量を紹介します。
- バター20gと小麦粉大さじ2で、ルーを作る
- 牛乳250mlでのばす
- 生クリーム大さじ2とチーズ25gを加える
- 仕上げにバター10gと卵黄1個を加える
作り方の流れは次のとおりです。
- 厚手の鍋でバターを弱火で溶かし、小麦粉を焦がさないように炒めます。
- 粉っぽさがなくなったら火を止め、牛乳を少しずつ加えてのばします。ダマにならないよう混ぜながら、とろみがつくまで煮ます。
- 生クリームとチーズを加えて火にかけ、チーズが溶けたら塩とこしょうで味を整え、火からおろします。
- バターを余熱で溶かし、熱が取れてから卵黄を加えてよく混ぜます。
いちばん気をつけたいのは、卵黄の扱いです。熱いうちに加えると、卵が固まるおそれがあります。この明治のレシピは、火からおろして熱が取れてから、卵黄を混ぜる手順でした。
別の料理家の解説では、熱いソースを少しずつ卵黄に加えて温度をならし、鍋に戻して弱火にかける方法が紹介されています。その場合も、沸騰させないことが大切だとされ、85℃を超えると卵が固まりやすくなる、という説明でした。資料によって手順は違いますが、共通しているのは「卵黄に強い火を通さない」ことです。
チーズは、火を止めてから数回に分けて溶かすと、なめらかに仕上がるとされています。できあがったあとは、時間がたつとチーズが締まってくるので、すぐに使うのが望ましいそうです。ダマができたときは、こし器を通すときれいになります。
チーズの選び方にも触れておきます。グリュイエールは、脂肪分が多くてマイルドで、ナッツのような風味があるチーズです。同じ解説では、風味が大きく変わるチェダーは、フランス料理のモルネーには勧められないとされていました。家庭では、手に入りやすいチーズで試して、好みの味を探してもかまいません。
ベシャメルの炒め方やダマにならない混ぜ方は、ベシャメルソースの作り方完全ガイドで詳しく解説しています。
合う料理|グラタン・クロックムッシュ・魚介と野菜
モルネーソースは、ソースをかけたあとに焼いて仕上げる料理と相性のよいソースです。チーズを含むので、オーブンやトースターで焼くと、表面に香ばしい焼き色がつきます。
グラタンとクロックムッシュ
いちばん身近なのは、グラタンです。耐熱皿にゆでた野菜や海老などの具材を並べ、モルネーをかけて焼きます。ベシャメルだけのグラタンより、チーズの香りが前に出るでしょう。ハムとチーズを挟んだトーストにのせて焼く、クロックムッシュにも使われます。パンの上でソースがこんがり焼けると、香りも食感も変わります。
魚介と野菜
フランス料理では、魚料理にかけて使うことがよくあります。魚に使うときは、魚のだしでのばして仕上げることがある、と説明されています。先ほどの明治のレシピは、炒めたほうれん草に、ソテーした帆立をのせる一皿です。ソースをかけ、オーブントースターで薄く焼き色がつくまで焼いて仕上げます。
ゆでたブロッコリーやほうれん草などの野菜、卵料理にかける使い方もあります。素材の味がやさしいぶん、チーズのコクが主役の味になります。
海老料理
海老は、チーズのコクと相性のよい素材です。ぷりっとした身の甘みに、白いソースとチーズが重なります。殻付きの海老にソースをのせて焼く料理は、見た目にも華やかです。この延長にあるのが、次の章で紹介するテルミドールです。
テルミドールのソースとのつながり|チキンよりテルミドール
テルミドールは、伊勢海老やオマール海老の身にソースをからめ、殻に戻してチーズをのせて焼いた料理です。グラタンに似ていますが、殻ごと焼いて出す点が大きな違いです。成り立ちや食べ方は、テルミドールとは?グラタンとの違い・由来・本場の食べ方を解説にまとめています。
テルミドールのソースの作り方は、店や家庭によって幅があります。ホワイトソースにマスタードと白ワインで風味をつけ、仕上げにチーズをのせて焼く、という説明がよく見られます。白いソースにチーズを重ねて焼き色をつける点は、モルネーソースを使う料理と考え方が近いといえるでしょう。
海老のソースといえば、殻を炒めて旨みを引き出す赤いアメリケーヌソースもあります。白いベシャメル系とは性格が違うソースです。海老料理のソースの幅は、アメリケーヌソースの由来と作り方で見えてきます。テルミドールに使う海老の違いは、伊勢海老・オマール海老・ロブスターの違いにまとめています。
ごちそう本舗のテルミドールにも、ソースの違いで選べる商品があります。温め方はどれも同じで、トレーのまま冷蔵庫で解凍し、オーブンかトースターで約8〜10分焼きます。ベシャメルの味に野菜の甘みを加えたもの、粒マスタードを加えた大人向けの味のもの、5種のチーズを使ったグラタンです。
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|---|---|---|---|
| 人数・量 | 2人分(ハーフ2食) | 2人分(ハーフ2食) | 2人分(ハーフ2食、約350g) |
| 中身 | カナダ産オマール海老と5種のチーズのグラタン(ハーフ)2食 | ベシャメルソースに野菜(ズッキーニ・赤黄ピーマン・人参・玉ねぎ)を加えたオマール海老のテルミドール2食(1パック約350g) | カナダ産オマール海老のテルミドール(ハーフ)2食。ベシャメル仕立てに粒マスタードを加えた味 |
| 温め方 | 冷蔵庫で解凍後、オーブンまたはトースターで約8〜10分。焦げ目が付く程度が食べ頃 | 冷蔵庫で解凍後、オーブンまたはトースターで約8〜10分(オーブンレンジは200℃で約8〜10分) | トレーのまま冷蔵庫で解凍後、オーブンまたはトースターで約8〜10分。焦げ目が付く程度が食べ頃 |
| 賞味期限 | 製造日から12か月 | 製造日から12か月 | 製造日から12か月 |
| 向いている場面 | チーズのコクを主役にした、濃厚なグラタンを楽しみたい | ベシャメルに野菜の甘みと彩りを足した、華やかな一皿にしたい | マスタードの酸味と辛味で、お酒に合う大人の味にしたい |
| 商品ページ | 商品ページを見る | 商品ページを見る | 商品ページを見る |
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よくある質問
モルネーソースとホワイトソースは何が違いますか?
日本では、ホワイトソースとベシャメルソースが同じ意味で使われることがよくあります。モルネーソースは、そのベシャメルにチーズを加えたソースです。チーズの有無と、卵黄や生クリームを足すかどうかが、いちばん大きな違いになります。
モルネーソースとチーズソースは同じものですか?
家庭では、ほぼ同じ意味で使われることもあります。ただ、料理の本では、ベシャメルにチーズと卵黄、生クリームを加えたものをモルネーとして説明する例があります。チーズを溶かしただけのソースは、チーズソースと呼び分けることも多いようです。
モルネーソースに卵黄は必ず入れますか?
必須とは限りません。卵黄を入れる作り方が多いものの、入れない作り方もあります。入れる場合は、熱いまま加えると固まりやすいので、火からおろして少し冷ましてから混ぜるレシピがあります。
モルネーソースの名前は何に由来しますか?
はっきりとはわかっていません。フランスの外交官フィリップ・ド・モルネーにちなむという説がありますが、時代が合わないため確かではないとされています。ほかにも諸説あり、定説はありません。
市販のグラタンやテルミドールのソースは、モルネーソースですか?
商品によって違います。ソースの種類は、商品ページの原材料の欄や説明でご確認ください。ごちそう本舗の商品では、ベシャメル仕立てのもの、粒マスタードを加えたもの、5種のチーズを使ったものがあります。
まとめ
モルネーソースは、ベシャメルソースにチーズを加え、卵黄や生クリームで仕上げることも多いソースです。グリュイエールとパルメザンの組み合わせが定番で、名前の由来は諸説あります。グラタンや魚介、野菜にかけて焼くと、香ばしい焼き色とコクが楽しめるでしょう。
白いソースにチーズを重ねて焼く考え方は、海老のテルミドールにも通じます。ソースの違いで選ぶなら、候補は3つです。5種のチーズのグラタンはタストフロマージュ、野菜の彩りを加えたものはベシャメルソースのプレミアムテルミドールです。大人向けの味なら粒マスタードソースのテルミドールが合います。冬の食卓向けの料理は、クリスマス特集にそろっています。
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